病院の正しい血圧測定方法とは?
血圧の測り方(その3)
病院で「できれば毎日血圧を測って下さいね」と、血圧手帳を渡されることが
よくあります。毎日きちんと測って、その経過をドクターにお見せしながら
治療を勧めていくのは、肝要なことです。
家で機械式の自動血圧計を使用する場合、正確な測定をするために
いくつか注意すべきことがあります。と言っても、どれも取扱説明書に
きちんと書いてあることなのですが…
・ リラックスする。何度か深呼吸して、気持ちを落ちつけてください。
「あ、今測られてる…」という緊張感も、なるべく抑えて…。
「同じコンディションで二度測る」のは私もよく勧められました。
一回目に出る「あまりあてにならない、ちょっと高い数値」に振り回されていると、
我々患者の側がやってられませんから…。
・ 測る姿勢。「心臓と同じ高さで」というのが説明書で強調されているかと思います。
地球から心臓までの高さと、測定位置までの高さがあまりにも異なると、
正しく測れません。圧力の測定には、重力が大きく関係しているからです。
・ 「運動直後」や「飲酒後」のような、どう考えてもいつもと違う値が出るような
時には、参考になる値が採取できません。
私の経験上、これが「毎日測る」ことの最大のハードルのような気がします。
特に夜、仕事で疲れて帰ってきて、食事して一杯やって、すぐ寝よう、という時に、
はてさて、寝る前に測っていいのか…? と要らぬ心配をしているうちに
だんだん測ること自体をなおざりにしてしまいます。
ひとまず測って、血圧手帳に一言「晩酌をしてすぐ寝た」と書いておきましょう。
最後に、前項でも書きましたが、「機械式の出す数値は、あくまでちょっと高めの
目安の数字」ということを覚えておきましょう。正確な数値は病院で測ってもらって、
あとは毎日測ることで「ちょっと下がった!」を励みにしていくのが
いいと思います。